1. HOME
  2. 鍛冶屋物語/福島氏
-福島氏-
一覧へ戻る
「自由鍛造」最後の職人「本職仕様の手作り製品にこだわり続け、納得のできる製品をこの世に送り続ける。」 福島氏

職人のこだわりを伝え続けたい。

金槌・玄能類の造り方は、大きく分けて型打鍛造と自由鍛造の2種類があります。最近では、型鍛造が主流になり、自由鍛造で造り上げる職人さんは、大変少なくなっています。
「本職使用」の製品にこだわり続け、使用していただくプロの職人さんに納得していただける製品作りを常に目指しているー。という福島さんは、自由鍛造方式で一丁一丁を丹念に造り出す貴重な職人です。
自由鍛造は、鋼を千度まで加熱し、高温の間に大体の形にします。そして八百度ぐらいから丁寧に仕上げ打ちをして、火色が無くなる前の六百度から七百度ぐらいの間に良くたたき鍛えることで、鋼の組織が小さくなり、よく締まった強い鋼になります。
千度から仕事にかかり、六百度までの間に製品にしなくてはならない自由鍛造は、「ゆっくり、丁寧」は通用しません。「手早く、丁寧」をいつも心がけ、一つの命を与えます。
命を吹き込んだ出来上がりの品は、大量生産とは違う味わい深さがなんともいえず、それを前に、職人でしか味わうことのできない充実感に毎日心を燃やしているとか。

鍛冶道具

上段の左から
『 鋸用のホテリ槌 』
『 ネジコ槌 』
『 鉋用裏出し槌 』
『 鍛造用の当ベシ 』
『 鍛冶屋用小槌 』

下は 『 鍛冶用火箸 』

舟手玄能

幾多の工程を経て鍛え上げられ、商品として送り出される。

関連リンク

福保工業≪三木金属工業センター≫ (別ウインドウが開きます。)

カテゴリ一覧